中米メキシコの生んだ楽聖マヌエル・マリア・ポンセ(1882-1948)、その没後70年に代表作を集めたアルバムを作ろうと思いました。すべてのジャンルに精通した、純然たるクラシック作曲家であったポンセによる数々のギター曲は、1925年に留学先のパリで出会ったギタリスト、アンドレス・セゴビアの友情と助言なくしては生まれないものでした。巨匠セゴビアの影響下、生み出された作品は時にバロック風、時にロマンティックな歌曲風であったりと実にバラエティーに富んでいます。このアルバムでは、一人の作曲家の変遷、ギター作品の様々な側面が味わえるよう工夫しました。お楽しみいただければ幸いです。(福田進一)

M. M. ポンセ
1. ６つの前奏曲（セゴビア版）
2-6. 組曲 イ短調
7-10. ４つの小品
11-13. ３つのメキシコ民謡
14-16. ソナタ 第３番
17. しおれた心
18. スケルツィーノ・メヒカーノ
19. エストレリータ

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